Vegueros Especiales No.1 / ベグエロス エスペシャレス No.1

スペック

形状:Laguito No.1(38×192) 25本入SBN Box Code:SCO MAR0
2014/4/3 Cigar of Habanos にて購入 $164

序説

この葉巻について

 先日のパルタガス プレジデンテスから続けて、近いビンテージの物を試してみよう、ということで、これ。ベグエロスのエスペシャレスNo.1である。
 2000年の製造。御覧の通り格安店で購入したもの。実はこの時期、やけに安価なベグエロスのヴィンテージものが各方面で出回っていた。購入価格の$164はその中では安くない、一番安い時は$100を切る価格で取引されていた。しかも評判は上々だった。単純に葉巻として美味しかった。安かったので不安は不安だが、僕が入手した箱は、僕が日本国内で購入したベグエロスと香味が非常に近しかった。100%とまでは言わないが、多分フェイクではなかろう。

 このエスペシャレスNo.1、非常に美味しかったので、購入当初からバカバカ吸ってしまい、今では5本を残すのみである。プレジデンテスは枯れ切っているような味わいだったが、このエスペシャレスNo.1はどうだろう? 

購入時点での喫った感想

 漢方ライクな香りに甘み、ナッツ。花の香り、香水などが感じられた。長い葉巻で、この頃はまだ強さもミディアムーフル位はあったのに、吸い易くてついつい手が伸びた。

外観・状態

  • 葉脈が目立ち油分の抜けたラッパー、しかし手触りはきめ細かく、やや弾力があり、しっとりとしている。
  • ドローはやや硬いが通る。

喫味

序盤~中盤

 着火すると砂糖水と草が中心の味わい。

 そしてすぐに、なんと表現すればよいのか? 黒糖とあんこのコク深い、熟成を感じる味わいだ。プレジデンテスにはなかった圧倒的な感じがある。ラモン アロネスのスペシャリーセレクテッドを柔らかくしたような印象と言えば近いような、それでは言い表せないような。

 20年では不足と言わんばかりの煙量で、未だ衰えを見せない。

 カスタードクリームが見え隠れし、甘みが強くて非常に美味しい。

中盤~終盤

 あっという間である。あっという間にもう、この長さ。ペティコロナほどしかなくなってしまう。

 ひたすらに当たりの柔らかなカスタードが続き、それが尚且つとても甘い。

 甘みが徐々にすっきりとしてきて、レザー、オークモスなんかが香ってくる。樹液に群がるカブトムシ。

 次第にオークモスの香るマロングラッセの様相が出てきて、大変に美味。

 そこからしばらくすると後味に残らない強烈なチョコレートクリームがこれでもかというほどに出てくる。これには只々陶酔するばかりだ。

 蜂蜜が出たり、ココアが出たり、粉糖やアンコの甘みと飽きることができない。信じられないくらい上等で美味で、ついつい吸い進めてしまう。この箱の中でも大当たりの部類、流石にここまでの当たりはそう多くない。

 徐々に強さを増すが、まだミディアム程度。

ラスト

 卵系のコクが急にぐっと増し、オークモスが香り立つ。今までがすっきりとした印象だった分、この変化には驚きを禁じ得ない。古びた衣装箪笥の木と樟脳の香り、夏摘みのダージリンティー、おはぎ。こんなに日本的な葉巻だっただろうか? ノスタルジーすら感じさせる。

 ラストは熟成感たっぷりの濃厚なダージリンティー、落ち着くような目が覚めるような、不思議な感覚。流石にヘヴィになってきて、どこか酸味を感じるこってりとした甘さ。持ちきれなくなって終了。

総評

 ただただ幸福な素晴らしい時間だった。これがもう入手できないのは無念というより他にない。残り4本は大切に保管しておこう。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数
97

AVE.85
点数履歴
75,85,61,96,84,84,91,90,75,78
88,90,88,84,88,84,95,93,82,78
葉巻の点数

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