スペック
形状:(36×90) 6本入ペーパーボックス Box Code:なし
2014/12/30 ワカハラ煙草店にて購入 ¥4,800
序説
この葉巻について
このトキは、日本アイメックス社から販売された、日本の在来種をフィラーに用いた葉巻だ。日本の食文化に合わせて、和食や日本酒に合うように作られているとのこと。数量限定。
日本産葉巻としては、以前はパンドールという葉巻があった。この名前は、日本語にすると金の孔雀という意味だ。このパンドールからトキは、鳥の名前という要素を引き継いでいる。
トキは「朱鷺」であって喫煙を楽しむ「時」であり、限定的な少量生産の「期」であり、更にはタバコ葉が収穫される「秋」という意味もネーミングに込められている。
紙箱の中はこんな感じになっている。
葉の構成は、
- ラッパー………エクアドル産コネチカット
- バインダー……エクアドル産スマトラ葉
- フィラー………国産在来種、ドミニカ産コロホ、ブラジル、ニカラグア
とのこと。
購入時点での喫った感想
購入時点では、同じトキのロブストよりも、日本在来種っぽさが強く感じられた。甘くてスパイシーな香味。しかし、所詮フィラーに少し使用されている程度なので、ほんのわずかに香る程度だった。
悪くはないが、一本調子。それでも割と好みの味で、安ければデイリーにするのも悪くない。問題は値段で、当時にしてコイーバのシグロⅠを個人輸入するくらいの価格。随分思い切った値段設定だな、と思ったものだ。
外観・状態
- 葉脈は丁寧に処理されている。美しい、コロラド色のラッパー。
- 油分は枯れている。
- 揉むと、バンド付近が硬い。弾力はある。
- ドローは良好。
喫味
序盤
着火すると、松脂や腐葉土の香りが立ち上る。ほのかにシトラスの香り。クレソンの香味が爽やかだ。後味に粘度のある甘みが残る。
次第に黒土とナラの木の香味が出てくる。
小さいながらも魅力的な香味。
煙量はこの小ささからしてかなり豊富。強さはミディアム。
中盤
灰の硬さは並程度。造りが大変良く、燃焼を修正する必要が全くない。
よく焼いたトーストの味わいに抹茶、ニッキとどこか和風の佇まい。滑らかな蜜のような甘みもあって美味しい。喉奥にややえぐみを感じる。石鹸の香り。
煙は滑らかで、粒子が細かい。
全体的に味わいにふくよかさがある。ニッキ飴によく似た、滑らかで粘度のある甘みが続く。
ラスト
ラストはオレンジの香味が立ち上り、粉糖の甘み、漬物のような塩味を感じるコク深さ。味わい深い香木にうっとりしながら終了。
総評
中盤以降、なかなかに爆発力のある香味で、大変に楽しめた。この葉巻でしか感じられない特異な香木の香り、ニッキ飴のような甘み、コク深く広がりのある香味、全体的に魅力的な葉巻だと思う。同じトキのロブストとはまた一味違った魅力のある葉巻で、ぜひもっとシリーズ展開してほしい。日本の食文化に合わせたとはいっても、現在の日本の食文化は多岐に渡る、それぞれに合わせた日本在来種入りの葉巻をぜひ見てみたいものだ。
値上がりしたとはいえ、他の葉巻と相対的に見て、今ならそんなに高価ではないか? ハバノスが値上がりしている現状ならば、選択肢に入ってきそうだ。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | ||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ☆ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 | 平均点数 | 製造年 | 購入年 | 点数履歴 |
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86点 | 85点 | 2012年 | 2014年 | 2014年 86,84,82 |
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