スペック
形状:Robustos(50×124) 5種各4本 計20本入ヒュミドール Box Code:不明
2013/11/3 Habano Cuban Cigars.comにて購入 385€
序説
この葉巻について
ミレニアム記念で発売された3種の葉巻のうち1つ、モンテクリストのロブストス。他2種類はクアバのディスティングイドスとコイーバのピラミデスである。この中ではクアバが圧倒的に生産数が少なく、レアである。
購入時点での喫った感想
以前吸ったときは濃厚な土、蕩けるような甘さと粉体の甘さが同居していて果実系の味わいもある、特に終盤は甘美な甘さが堪らない、実に美味い葉巻だった。今ではどうなっているだろう?
外観・状態
- 油分が枯れ切っていて、葉脈も目立たない。
- コロラドの美しい見た目は、どこか洗練された印象を受ける。
- デザイン的にオリンピックを思わせるミレニアムバンドは、ハバノスらしからぬようでハバノスらしい。H.アップマンの520周年記念ロブストスのバンドデザインと似たものを感じる。
- 状態としてはやや乾燥気味、経た年月からして揉むのは怖いのでやめておく。
- ドローは良好。
喫味
序盤
着火すると、薄いオレンジガムの名残りが鼻腔をくすぐる。レザーや木質系のコクも感じる。まだまだ衰えていない。とはいえ、オレンジ感だけが腑抜けたようで、味の抜けたガムを噛んでいるようだ。
1cmほどで草いきれを感じだす。舌を刺していたオレンジの酸味がやや和らぎ、味わいに複雑さが出てくる。緑茶や餡子、ニッキなどを連想させるやや和風な味わいに、オークモスの香味が乗る。
もうしばらくすると、墨や岩の香味。これが酸味を帯びた白粉となり、強烈なオレンジが現れる。
変化が目まぐるしい。万華鏡を覗いているかのような味わいの変化に只々舌を巻く。間違いなく美味しい。
煙量豊富で、強さはミディアムーライトといったところ。
中盤~終盤
樫の木の香りと腐葉土。ほのかなチョコレートをオレンジが裏支えする。美味しい。
しかし、こんなにも騒々しい葉巻は初めてかもしれない。洗練された都会の雑踏をイメージさせる。アスファルトと濃厚なココア。
一吸いごとに香味が変化する。強さはそれほどでもないのに吸っていて疲れる。香味を追いかけているせいかもしれない。
下地となるオレンジや樫の木、腐葉土の味わいの上に、毎回特異な香味がポン、ポン、と現れては消えていくようで、ミレニアムの夜の花火のようだ。この葉巻に与えられた役目を忠実に果たしている。
耽っているうちに、今度は滑らかなミルクが現れる。いったいこの葉巻にはいくつの顔があるのか?
ラスト
ラストは岩の味わいが強くなり、黒土に栗、コイーバに近い味わいになる。しかし、複雑さではこちらが上だろう。レザーやミントが現れては消えていく。苦味が出てきても、まだ唇を離したくない。持てなくなるまで吸って終了。
総評
素晴らしい体験だった。吸っていて疲れるくらい、味わいの変遷が激しい葉巻で、ミレニアムの夜に相応しい味わいだった。実際、吸い疲れてくたくただが、今日は気持ち良く眠れることだろう。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | ||||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ★ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 98点 | AVE.98 | 点数履歴 98 |
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