Partagas Lusitanias Gran Reserva Cosecha 2007 / パルタガス ルシタニアス グラン レゼルバ 2007

スペック

形状:Double Corona(49×194) 15本入ピアノ塗装箱 Box Code:LUA DIC 13
2014/6/9 Cuban Cigar Collectorsにて購入 950€(+送料 30€)

序説

この葉巻について

 パルタガスのルシタニアス グランレゼルバは、2009年のコイーバ シグロⅥ、2011年のモンテクリスト No.2に続く、3番目のグランレゼルバだ。
 パルタガスは大好きなブランドで、その中でもルシタニアスは、いつかは50本入の箱を買いたい憧れの葉巻だった。そんな中で発表されたこのグランレゼルバ、いろんなところを探し回ってようやく手に入れたのだった。

 箱もヒュミドールとして使用したいくらい美しいものだが、すぐに指紋が付くので手入れが大変。傷ついたらショックだししまっておこう。

購入時点での喫った感想

 コーヒー、薬草、シトラスなどの香りから、チョコレートフレーバーが現れる。途中から苦味がかなり強くなる。ドローが今一つだったこともあり、グランレゼルバの本領発揮とはいかなかった。

外観・状態

  • ところどころ油分が滲んで美味しそう。
  • 揉むとしっかりしていつつも弾力がある。
  • 状態は良さそう。
  • ドローは素晴らしい。

喫味

1/4

 着火するとレザーに軽い針葉樹の香り、ミルクが後ろ支えする。
 あたりは軽めだ。しかしどんどんレザーが増していき、すぐにとても重厚になる。そこそこヘビー。

 更に数回吸うと、針葉樹がレザーと混ざり合ってとてつもなく上質な陶酔感を連れてきてくれる。ナッツも出てきて、裏にはやわらかい甘み。一つ一つが上質で、相乗効果で何倍にも美味しくなっているように感じる。おお、良い葉巻だ。

 甘みがぐんぐんと増してきて、未だかつてないのではないか、という程に甘くなる。すっきりとしたコクのある甘みで只々美味い。

 そして少しずつカスタードクリームが混じってくる。少々ミントを伴うレザーと針葉樹からとても爽やかなカスタードクリームがふっと湧いてくるような。たまらない。

2/4

 ナッツが強く立ち上がる。時にナッツの香味は荒々しさや刺々しさを伴いがちだが、どうしてこのナッツは全然嫌味がない。美味しいものの、悪く言えば少々とがって目立ちがちだったカスタードクリームが、ナッツと上手く調和してなだらかになってきたように感じる。

 後残りしない、残るのは柔らかな甘さだけ、すべての香りがブワッと押し寄せては一つずつ残響を伴って消えていくような。力強いが静かで穏やか、理想的な男性像のような。

3/4

 煙がやや荒々しさを増す。依然として静かだ。燃焼も均一で、喫煙に集中できる。まるで絹やクリームのように滑らかな煙。それでいてパワフル、軽くて重い煙のカスタード。

4/4

 苦味が不意に強く出てくる。優しい針葉樹の香りと濃厚なエスプレッソ。今までに吸ったどんなパルタガスとも違う、圧倒的な味わい。どんどん強さが増してひたすらパワフルになる。どこか空気のようだった味わいもさらに密になってきて、熟成感も顔を出す。

ラスト

 強い。静かに強い。全部吸いきりたいが、ニコチンがかなり回っているので、美味しく終われそうなうちに終了。

総評

 素晴らしい時間だった。久しぶりに葉巻の陶酔感を味わえたような気がする。通常品ルシタニアスの品質をぐっと上げたもの、というよりは、通常品をベースに作り替えたような印象で、代替にはならないか。通常品には通常品の良さがある。流石に今後は年に一度、特別な時にでも吸うことにしよう。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数
98

AVE.94
点数履歴
90
葉巻の点数

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