Davidoff Nicaragua Primeros Maduro / ダビドフ ニカラグア プリメロス マデューロ

スペック

形状:Petit Panetela(34×105) 6本入缶 Box Code:無し
2015/6/14 免税店 にて購入 

序説

この葉巻について

 出張の時に、空港の国際免税店で購入した、ダビドフのニカラグア プリメロス マデューロ。日本側の免税店で購入したので、おそらく真品だとは思う。

 葉の構成は、

  • ラッパー………メキシコ産スマトラ葉
  • バインダー……エクアドル産
  • フィラー………ドミニカ産ニカラグア葉

 である。

購入時点での喫った感想

 購入当初はダビドフらしさをほとんど感じられない一本で、ダビドフらしからぬ荒い煙が特徴的だった。今ではどうだろう、煙の荒さが落ち着いてくれていると良いのだが。

外観・状態

  • 黒に近い焦げ茶色のラッパー
  • 葉脈はやや目立つ
  • 油分はいまだ枯れていない
  • 揉んでみると、葉巻は柔らかくフカフカ、状態は良さそうだが、中身が詰まっていないようにも感じる
  • ドローは並。悪くはない

喫味

序盤

 着火すると、土と皮と草、これらの香味がバランスよく飛び込んでくる。香味の融合感は無い、ただバランスは非常に良い。最後まで残るのはレザーで、このレザーが実に伸びやかだ。こっくりとした独特な土の香り、これはダビドフのニカラグアシリーズに特徴的な香味だ。
 うっすらとコーヒーフレーバー、魚介系の出汁、奥にシナモンの混じった透明な糖蜜。
 ダビドフというよりは、普通のニカラグアシガーという印象。ブラインドで吸ったら、まずダビドフとはわからないだろう。ダビドフらしい魅力は、今のところ無いに等しい。
 しばらくして酸味を伴うオークモス、草いきれと腐葉土。煙は以前よりは大人しいが、ダビドフとしてはまだまだ荒々しい。
 このサイズにしては煙量豊富で、ミディアムストレンクス。

中盤

 酸味を伴ってヨーグルトの香味。魚介出汁。レザーが弱まり、温州ミカンが出てくる。以前は全くなかった、香味の滑らかさが出てきている。放置しておいて良かった。苦味が強く出て、しかし他の香味、特にコーヒーフレーバーと融合して、嫌味を感じない。

終盤

 他のダビドフに比べてコク深い。マデューロだからもっと甘いかと思ったが、そこまでの甘さは感じない。繊細さに欠ける。荒っぽい煙がダビドフの良さを隠蔽してしまっている。葉巻としては悪くないが、ダビドフとして求められているものは欠如している。味わいはくっきりとしていてわかりやすい。ファーストシガーとしてはどうかと思うが、舌を訓練するのには向いていそうだ。写真ぐらいの長さになってから急に、カラメルのような奥深い甘みが噴き出してきて、美味しいと思う。しかしもう残り少ない。

ラスト

 ラスト、奥深い甘みが持続して大変美味しくなりつつも終了。

総評

 ラスト間際の爆発的な甘みとコクの噴出は評価できる。できれば、これがせめて半分を過ぎたころから出て欲しかった。この部分だけをずっと味わっていたい気持ちにさせられたのは、流石ダビドフというところ。
 喫煙時間のほとんどは普通のニカラグアシガーという印象だったのが残念、これがダビドフだと思うとがっかりするだろう。
 吸い易い葉巻ではあるが、そういった意味でも最初の一本には適さない、ある程度の経験を積んだスモーカー向けだと思う。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数
85

AVE.79
点数履歴
85,75,75,75
葉巻の点数

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