Arturo Fuente Fuente Fuente OpusX Perfecxion X / アルトゥーロ フェンテ フェンテ フェンテ オーパスX パーフェクションX

形状:Toro(48×158) 3本入缶×2個 Box Code:なし
2014/7/17 Cigar of Habanosにて購入 $128

 ドミニカ共和国製の高級葉巻、アルトゥーロ フェンテのオーパスXから、パーフェクションX。今では事情も変わっているだろうが、昔はパドロンと並んで、ハバノス以外で偽物が出回るブランドのうちの一つに挙げられていた。昔吸った感じだと、ダビドフを超えてくるような完璧な品質に、ハバノスの同価格帯を超えてくる旨さ、パワフルで奥深い味わい、圧倒的な蜂蜜、どこを取っても非の打ちどころがなかった。これを一缶吸いきった位の頃に喫煙を止めてしまったので、残った一缶は未開封のままだ。どうなっているか不安ではあるが、試してみよう。

 しっかりとビニール梱包されたお姿。そういえば、シダー片は使えばいいし、リボンやバンドはスクラップしておけばいいと思うのだが、ビニールはみんなどうしているのだろう? 一応印字されているので特別だということで取っておく人が多いのだろうか? 僕は廃棄してしまう。

 ビニールとシダー片、フット保護のリボンを外す。全体的に黒く精悍な印象、葉脈も目立たず、巻きもしっかりとしていて美しい。密封されていたためか、香りが解放されて一気に立ち込める。甘いほうじ茶と獣臭。揉むと、葉が詰まっているのか、しっかりとしていて硬い。しかし乾燥しているわけではなく、弾力がある。過湿気味かもしれない。ドローはやや詰まった感じだが悪くはない。

 着火。煎った胡桃に蜂蜜をかけたもの。そこから2~3パフで、胡瓜、スイカの皮、アスパラガスといった、青臭い野菜の香味、伴う強いエグ味。それを洗い流すかの如きレザー、後味にオレンジの皮。実にパワフルでフルストレンクス。煙量豊富。

 灰は堅くてしっかりしている。トーストしたバターロール、柔らかなレザー、ほのかにビール感。舌先に、リコリスのような甘みが、強く長く残る。シナモンの香りと、後味にライムの爽やかな味わい。エグ味が強いが、他の香味も強くて、一応覆い隠された形にはなっている。以前はトロリとした甘みが美味しい葉巻だったのだが、その部分が欠落してしまっていて残念。

 ブラックペッパーの香味が強く立つ。これほど強いペッパー感は初めてかもしれない。静かにフルーティで、滑らかなバターが重なる。依然レザーが強く、エグ味も消えていない。しかし、ここにきて濃厚な蜂蜜が出てくる。後味に山椒の葉。バタートースト感と重なって、大変に美味しい。バターの香味が強い。ここまでバターを感じる葉巻ではなかったのだが。

 味わいはフルーティさが増し、エグ味が弱まる。レザーに黒土の香味が混ざり始め、コクが増す。終盤にしてようやく本領発揮と言ったところ。

 ほどなくしてラスト、バターかなり強目のバタースコッチ、甘く脂っこい香味で終了。

 決して悪くはなかったのだが、買ったばかりの頃のほうが美味しかった。特に前半にこれが顕著で、トロリとした甘みと土の香味が欠落してしまっていた。代わりにエグ味が悪目立ちして、これには参った。中盤から強い蜂蜜感が加わるのは変わらず。以前は無かったバターの香味が、強く感じられたのも驚きだった。欠落が一番痛いのは土の香味で、これは終盤になるまで現れなかった。土の香味が現れて初めて、葉巻のバランスが取れたというか、完成したというか、オーパスXを吸っていると感じられた。これ以上放置したら、どうなっていくのかはわからない。何となく、ドンルイスと同じ結末を辿りそうな気がする。放置するなら、徹底的にした方が良さそう。そうでないなら、さっさと吸ってしまう。それが現時点ではベストに思える。

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