スペック
形状:Dalias(43×170) 25本入VB Box Code:URG NOV 10
2013/4/19 Cigar of Habanosにて購入 $224
序説
この葉巻について
ララニャガのアジア太平洋地域限定葉巻、エンカントス。これも購入当初は今一つだった。ガス感とナッツテイストが強くて苦手なタイプの葉巻、しかしチョコレートが良く香って、期待はできる香味だった。あれから大分時間も経った、今ではどうなっているだろう?
購入時点での喫った感想
強さはミディアムーフル。煙量豊富。
序盤は、強めの草に、軽いトースト感が乗るスタート。唐辛子の露骨な風味に、チョコレートクリームが乗る。
中盤は、粘土を帯びた甘みと、苦味の強いモカコーヒー、チョコレートクリーム。味わいの要素は美味しそうだが、唐辛子の辛味が非常に強くなり、とにかく辛い。ERらしからぬ野蛮さ。ナッツも出てきて、ニコチン酔いする。あまり得意ではないナッツ感だ。
終盤、チョコレートクリームと、フローラルなトロピカルフルーツ。インドのピティのような味わい。塩味が強く、海辺で飲むホットココアのような様相。日本海のような湿度の高さと、南海のビーチのような暑さ。要するに、暑苦しい。
香味は面白いのだが、美味しいのか不味いのか、正直判断に困る味わいだった。
外観・状態
- ラッパーは黒味が強く精悍な印象、葉脈がやや目立って荒々しさを感じる。
- 揉むとところどころ硬い部分はあるものの、全体的に柔らか。
- やや過湿気味だろうか。
- フラットカットして空吸いすると、ドローは並。
喫味
序盤
着火すると草とレザー、粉糖の甘み。ガス香が強く、野性的なコーヒーの味を感じる。
吸い進めると、次第に柔らかなフルーツの香味。同ブランドのペティコロナスと香味は似通っているが、どちらかと言えばモンテカルロスに近い。
味わいは甘みが隠れがちで、バランス感で言えばララニャガよりもベガスロバイナに近い。
強さはミディアムーフル。なかなか強い。
煙は柔らかく、しかし刺激が強い。アンビバレンツな感じ。こういう部分は妙にララニャガっぽい。
中盤
甘みは依然かなり抑えめ。後味に羅漢果のような甘みが残る。実に中国的。レザーが強く、その上下に木くず。花の香りがふんわりと香ってくる。悪くない。黒土のような、腐葉土のような、何とも形容しがたい土の香りがコーヒーと混ざり合って、コク深さと奥行きを齎す。
終盤
灰は硬くて、いつまでも保っていられそうだ。
静かに吸うとチョコレートクリームがブワッと吹き出してくる。ナッツテイストも相まって、ナッツ入りのチョコレートを食しているような気分。後味に長く伸びるような糖蜜の味わい、ニッキ飴、沁みるような甘露。
野生的で圧力の強い味わい。鼻を抜ける時にシトラスが鮮やかに香る。なかなかに美味しい。
ラスト
シトラスと甘露、コーヒー、レザーとコク深い腐葉土、ナッツ。味わいは濃厚、最近味のクリアな葉巻が続いていたので新鮮に感じる。ラストはオークモスと米の甘み、コク深いコーヒーで終了。
総評
コク深くて濃厚な味わいとクリアな甘みがアンビバレンツで、煙の様相もそれに倣う。しかしそれが美味しい。甘みが裏に回って強くはないのだが、それでもしっかりと主張してくれる。なかなかに面白い葉巻だと思う。もっと枯れ果てたらどうなるのか、興味が尽きない。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | |||||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 | 平均点数 | 製造年 | 購入年 | 点数履歴 |
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94点 | 87点 | 2010年 | 2013年 | 2013年 77,85 2014年 70,85 2022年 85,90,92,95,94 80,89,94,94 |
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