スペック
形状:Piramides(52×156) 25本入SBN Box Code:MLO JUN 11
2013/6/24 Cigar of Habanosにて購入 $292
序説
この葉巻について
サブロソスは2011年のアジア太平洋地域向けの限定葉巻だ。パンチのERで同形の物は、これ以前だと、2008年英国ERのセリードロNo.1がある。セリードロNo.1は、箱の意匠を1970年代の物にしたりとなかなか凝った作りだったが、このサブロソスは残念ながら、普通の箱である。力の入れ具合に露骨な差異を感じる。
購入時点での喫った感想
購入時に吸った感じでは、不味くはないがそれほど、という印象だった。同時期に販売されたアジア太平洋地域限定のスペリオレスが良かっただけに、なおさら今一つに感じた。しかもこの葉巻は、アジア太平洋地域向け葉巻の中では高価だった。購入時では値段に見合わない味わいであったのだが、ピラミデは時間を置くと香味が良くなるという話も聞くので期待している。
外観・状態
- ラッパーは肌がきめ細かいが、葉脈もやや目立つ。
- 葉巻は硬い、少々乾燥気味。
- ピラミデの形状は美しく整っており、その分ドローは不安。
- しかしドローは良好、不安は払拭される。よく考えたらこのサブロソスでドローが悪かったことはない。
喫味
序盤
着火すると、カラメルの香味が飛び込んでくる。
味わいは軽い、ニコチンも軽い。ライトストレンクス。
草いきれ、クリアな香味なのに甘みが口の中に残る。リコリス、草の香味が強い。甘みは段々とコクを増し、焦がしカラメルに。
中盤
軽いガス香と蜂蜜。やや苦みが強め。オークモスと酸味を伴うシダー。わずかにシトラス、粘土。
時折、甘みの強い高級イチゴの味が強く出る。これは美味い、しかもこの香味は他の葉巻で感じたことがない。
サンダルウッドとカスタードクリーム。何とも言えない、まろやかさがある。
味わいに重みが出てくるが、今までの香味とこの重い香味が分離しているような感じで合一感がない。この葉巻に関しては、重みが出ない方が良かった。
終盤
蜂蜜の香味が支配的、このハバノス的な蜂蜜の香味の強さがこの葉巻の特徴のようだ。以前は蜂蜜の香味は片鱗もなかった。時間の経過が齎した香味の変化の賜物だろう。
イギリス限定葉巻で同じ形状、同じパンチのセリードロNo.1も蜂蜜の香味が特徴の葉巻だった。他の香味からして同一ではないし、寧ろ全体的な印象では全く違うのが面白い。
舌先にバターのような油脂感がまとわりつく。米糠の発酵した香り。草が強い、青臭さや麹の発酵感、出汁の感じも相まって、バター入りのもやしの味噌汁を想起させる。
ラスト
ラストは水で薄めた蜂蜜と魚介出汁の香味が中心。終了。
総評
ハバノス的な蜂蜜が特徴的な葉巻で、この香味が濃淡あれど常に味わえる。イチゴの香味も面白いし、なかなか楽しめた。
一方、途中から加わったオークモスや土の重い味わいは、蜂蜜やイチゴの香味と上手く重合しておらず、どちらかと言えば邪魔な要素だった。もっと時間を置けば、この重い香味が弱まって、軽い香味と混ざり合ってうまく調和するようになるだろうか? ここは期待しておきたい。
全体的に気分を落ち着かせる系統のまったり葉巻で、オーパスXのような圧倒的な蜂蜜感ではないが、軽めの蜂蜜感が楽しい、充分に満足できる美味しい葉巻だった。実に堪能できた。
この葉巻は今年になってから結構吸っているが、今日の物が一番の当たり。他は、並のハバノス程度のものばかり。結局、値段に見合った葉巻とは呼べないかもしれない。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | |||||
強さ | ★ | ★ | ☆ | ☆ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 | 平均点数 | 製造年 | 購入年 | 点数履歴 |
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92点 | 81点 | 2011年 | 2013年 | 2013年 90,53 2014年 91,80,52 2022年 87,84,62,80,89 88,89,78,86,89 88,82,86 |
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