Rafael González Cigarritos / ラファエル ゴンザレス シガリトス

スペック

形状:Laguito No.3(26×115) 50本入SBN Box Code:RSE ABR 01
2013/3/31 Cigar of Cubaにて購入 $205

序説

この葉巻について

 レギュラースモークの品目として試しに購入した、ラファエル ゴンザレスのシガリトス。購入当初はとにかくドローが悪い個体が多くて辟易としたものだ。ドローがまともだった個体は数える程度だったと思う。他の同一ビトラの葉巻でドローの悪い個体に出会ったことはそれほどないので、悪い箱を掴んでしまったのだろう。

購入時点での喫った感想

 購入当時で既に巻いてから10年以上が経過しており、枯れかけているのもあって至極吸い易かった。味も悪くなくて、ついつい手が伸びてしまった。結果、残すところもう4本だけになっている。

外観・状態

  • 葉脈が目立ってごつごつした外見は木の枝のよう。
  • 油分は完全に抜けているが、滑らかな手触り。
  • 揉むと葉が詰まっていて硬いが、ラッパーはしなやかで、強く揉んでもひび割れることはない。
  • ドローは滅茶苦茶硬い。全く息が通らないレベル。駄目元でしつこく揉み解してやると、何とか吸える位のドローになった。

喫味

序盤

 着火すると、木質からくるガスと石油が強い。いつもならば不快な要素だが、この一本に関しては、不思議とそこまで気にならない。ガスの下に色めくような滑らかさを持つ甘みがある。かなり苦味が強い。

 しばらくして、香水の香りと強烈な生クリーム。噛みしめたくなるような深い味わいがある。

 煙量はドローの悪さのせいもあってか少ない。しかし立ち消えしたりはしない。

 陽炎のような味わいで、濃淡の区別が付き辛い、決して薄くはない、かといって濃厚かと言うとそれも違う。

 煙草の強さとしては、枯れかけているのもあって、ライトストレンクス。

中盤

 モカコーヒーと煮干し出汁が立ち上がってくる。ドローは常に悪いが、揉み解した成果もあって少しづつだが改善を見る。輪郭のはっきりとした濃厚なチョコレートクリームが出てくる。後味に炊き立てのお米。枇杷やマスカットの香味も混ざる。時折、梅干しやサトウキビの香味。ここまで一貫して木質からくるガスが強い。味わいがクリアになってきて、粘土や黒蜜の味わいが表立ってくる。

終盤

 たびたびドローが悪くなるも、揉んで改善する。煮干しの出汁が中心で、その下に墨汁や粘土、ガス、深いコクを伴う黒蜜の甘み、ニッキ飴。灰を落とすペースは速いが、ドローが悪いので喫煙時間は結構かかっている。ここまで実に一時間。甘みがふくよかで厚みがあり、複雑でありつつ透明感がある。常に変化を見せる秋空のような甘みで、これがこの葉巻の特徴だと思う。

ラスト

 ラストはチョコレートの香味が鮮やかに咲く。持てなくなるまで吸って終了。

総評

 甘みが実に特徴的で、更には噛みしめたくなるような煮干し出汁の旨味に溢れる、大変美味しい葉巻だった。甘みは強いわけではなく、しかし際立って感じる。ついついもう一本と手が伸びる類の病みつき葉巻で、残りもあっという間に消えていきそう。もう少し寝かせて変化を楽しみたいのはやまやまだが、恐らく無理だろう。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数平均点数製造年購入年点数履歴
93832001年2013年2013年
90,70,69,79,90,85,80,85,75,85
65
2014年
90,85,85,80,75,85,85,80
2015年
80,85,85,80,80
2022年
80,85,85,90,75,85,90,85,85,85
90,85,85,80,85,85,80,80,80,90
90,90
葉巻の点数

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