スペック
形状:Edmundo(52×135) 10本入Box Box Code:SUB FEB 12
2012/6/23 Cigar of Cubaにて購入 $146
序説
この葉巻について
ラ・カサ・デル・ハバノ限定のH.アップマン、ロイヤルロブスト。先日のラモン アロネスのアロネス スペリオレスから一年ほど後になってリリースされたもので、経緯もアロネス スペリオレスと同様だ。最初は5000箱限定で販売され、その後、通常品としてラインナップに追加された。人気があったのだろう。一箱目が抜群に美味しくて再販後の二箱目が嘘のように今一つだったのも同様だ。10年が経過して美味しくなっていることを期待している。非常に楽しみ。
購入時点での喫った感想
シダー、ココア、蜜の味から始まり、コーヒー、レザー、土、金属感などが現れてくる。バターのようにねっとりとした旨味。
甘みとコクが強まってくると、ビターさも強くなってくる。芋のような甘みからバターコーヒー、微細なスパイスたちとチョコレートクリーム。
コーヒー感と、バターのようにねっとりとした旨味が特徴的。煙もシルキーで、高級感があった。
外観・状態
- 葉脈の目立たない美しいラッパーで、高級品として作られていることが窺える。
- フット部に割れが生じている。この程度なら喫煙には支障がない。
- ドローは良好。
喫味
1/4
着火。草が強く、甘みはやや乏しく感じる。
数回吸うと、喫味の最初に熟成香が乗るようになる。10年くらい熟成されたPartagas 8-9-8をやや薄めたような。
そこからミルクコーヒーがぐっと立ち上がってくる。甘いミルクコーヒー。恍惚とまではいかないが、大変に美味しい。焼き芋の香味の上に揮発性の木質のコク。ひと吸いで熟成香→焼き芋と木質→ミルクコーヒーと移り変わり、特に最後のミルク感が堪らなく美味しい。
最初から魅力的な喫味で、これから先の盛り上がりに期待してしまう。
2/4
軽い。下手したら、昨日のトキロブストより軽い。味わいの重心もやや浮ついて高めだが、煙の軽さほどではなく、程よくバランスが取れるように設計されている印象。
熟成感のあるトースト系の味わい。ミルク感が持続しているためか、まろやか極まりない。
3/4
早い早い、もう半分もない。甘みが更に強さを増し、熟成されたH.アップマンの限定もの(特にELのロブスト系)に顕著なオレンジの味わいが出てくる。揮発系の木が気になるが、悪くない、寧ろ美味い。ミルクコーヒーとオレンジが表で主張し、裏で揮発系の木が支えている。
4/4
L.C.D.H.バンドが外れると、突然ニコチンの強さが増してくる。今まで軽いからとすぱすぱハイペースで吸っていたが、この唐突さには驚かされた。やや金属感が出てきて不快、しかし甘さに透明感と重みが加わり、全体的に重厚な味わいに変遷する。
そしてぐんぐん強さを増していき、粉糖の甘みが加わる。オレンジ、ミルクも続き、味わいに深みがあってとても美味しい。クヌギの香り、熟成も十分に感じられ、とても心地よい。いや、美味しいぞこの葉巻は。
ラスト
ぎりぎりまで吸って終了。
総評
非常に良かった。
特筆すべきはミルキーさと驚くほどの軽さで、それでいて味わいに深みがあり、多重的に甘みが重なることも相まって、とても満足のいく一本だった。
ただ、個人的には同じH.アップマンならマグナム46のほうが好きかな。同じ期間寝かせたものならマグナム 46のほうが香味が詰まっていてより強く堅実、このロイヤルロブストは軽くて豪奢、シチュエーションにも依るのだろうが、マグナム 46のほうが出番が多いだろう。
まあそんなことはともあれ、十分に満足のいく一本だった。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | ||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ☆ | ☆ | ☆ | ☆ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 94点 | AVE.86 | 点数履歴 90,77,72,89,91,87,88 |
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