Romeo y Julieta Wide Churchills / ロメオ イ フリエタ ワイド チャーチルス

形状:Montesco(55×130) 1本入サンプラー Box Code:不明
2010/10/13 Cigar of Cubaにて購入 $0(おまけ)

 この葉巻が出たばかりの頃は、ハバノスから発表される新しい葉巻が太いものばかりになっている頃だった。逆に販売停止になる葉巻は細くて長い葉巻ばかり。細くて長い葉巻に好きな葉巻が多かった僕は、明確な反発心をもってこの葉巻を迎えた。サンプラーとして貰ったのでなければ、毛嫌いして触れることすらなかっただろう。今となっては太い葉巻もいくつか試して反発心は消えたものの、昔の反発心のお陰で今ここにこの葉巻があるとも言える。早速試してみよう。

 コロラド色の精悍な面持ちで、油分はとうに枯れてしまっている。手触りは滑らか、揉むとちょっと芯のある硬さ。ドローは良好。
 着火すると、経過した年月のせいなのか、非常に軽い。ライトストレンクス。熟成感のある煙草感にリコリス、わずかに梅の香り。煙草感は同ブランドのショートチャーチルに近い。当然と言えば当然か。しばらくすると、ニッキ飴の香味が加わり、シャンプーのような香りが漂う。これが次第に花の香りに変遷していく。後味には強いミルク感が残る。

 少しずつ強さを増しながら、味わいを増していく。ほっこりとした焼き芋に梅の香味が重なる。オークモスと花の香りはなぜかジャングルではなく都会の花屋を想起させる。味わいが都会的だからだろう。

 ラストに向かって味わいが濃厚になり、強さも増していく。終了。

 口径の成せる業なのか、味わいは重厚かつ複雑、煙も柔らかで非常に吸いやすい。一方、変化には乏しく、最初の味わいが少しずつ香味をプラスして最後まで持続していく印象だった。こういう葉巻も悪くない、美味しかった。しかし、この葉巻が美味しかったなんて言ったら、昔の自分は何て言うだろうか。普通に受け入れそうな気もするが。

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