スペック
形状:Toro(52×152) 10本入バンドル Box Code:なし
2012/4/26 Vegas de Santiago本社にて購入 $38
序説
この葉巻について
ベガス デ サンティアゴのドン ルイスからトロ。やっぱり安い。一本が紙巻き煙草1パック以下の値段とあれば、味わいによっては十分に選択肢に入ってくる。
購入時点での喫った感想
以前はコーヒーやココアなどの味わいに強いアーシーさを感じる一本だった。えぐみがやや強かったものの、ごくたまに喫う程度ならそこまで悪くもない一本だったと記憶している。10年を経た今となってはどうだろうか? 試してみよう。
外観・状態
- ラッパーはは油分が滲んで美しい。
- かっちりとした正確な造り。
- 揉んでみると、容姿に違わず少々硬め。
- ドローは良好。
喫味
序盤
着火すると、くぐもったオークモスに鮮やかなレザー、ミルク入りのマンデリンコーヒーにリコリスなどが香る。ドン ルイスにしては甘みが強めだ。スタートの印象は良好。少し吸い進めると、唾のような生臭さ。何なのだろう、これは。これでは自分の中でドン ルイスを長く放っておくと生臭くなると定義付けてしまいそうだ。例外はあるが、結構な確率でこの種の生臭い葉巻に当たる。以前のトルペドもそうだった。他の葉巻と大して管理の仕方は変わらない、同じ管理をしている同社のピュロスやD8などではこんなことはない、ドン ルイスだけがビトラを問わずこうなる。何なのだろう? 何がいけないのか? 生臭さがない時は強い梅の香味と浅漬け、煎ったナッツなどが感じられて美味しいのに。レザーが極めて強く、これが恐らく生臭みの元凶だ。時折、野ざらしになっているパイン材を感じる。
中盤
段々と生臭みを感じる頻度が減じてゆく。喜ばしくはあるが、時折生臭みを感じると口の中の洗浄が必須となる。黒色火薬がパッと弾け、岩を割り、オレンジの地下水脈を掘り当てる。以前のオヨのエピキュア デ ルクセと似た印象で、こちらもオークモスが強い。レザーのコクが強すぎて味わいを壊してしまっている。パイナップルの香味も出てきて、生臭くない時は美味しい。
終盤
フルーツの香味が強く出る。チョコレートの香味と唐辛子の辛味、旨味。甘いヨーグルト。生臭さがようやく一歩引いてくれる。裏にはいまだ残っているので喫味は良くない。小麦の香ばしさとオークモスがよく調和している。煙は軽く刺々しい。ガラスウールを口の中に突っ込まれているかのようで、喉の奥に刺さる。葡萄とナッツが強く出てくる。
ラスト
葡萄の香味にエチレンゴムの香り。ラストに至るまで時折生臭いが、最初に比べて大分マシではある。木くずの香りもあって、ホームセンターの材木売り場にいるようだ。終了。
総評
こんなに生臭いのは初めてだ。なぜこうなってしまったのか、生臭みを感じないドン ルイスもあるのでブレンドのせいではなかろうが、かといって個体差と言うにはあまりにも酷い。いっその事、また何年か後に試してみるのも面白いかもしれない。味わいや煙草感の強さからしてまだ全然余裕で置いておけるだろうから。その時には美味しくなっていてくれよ。
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | ||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 30点 | AVE.57 | 点数履歴 59,55,55,60,65,65,55,65 |
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