形状:Petit Robusto(50×102) 10本入SBN Box Code:BRA OCT 12
2014/2/27 Cigar Trading Onlineにて購入 100€
購入当初は、美味しいものの、何だか印象に残らなかったコレクション プライベーダ。ディプロマティコスがレジオナルに名乗りを上げるのはこの葉巻が初めてである。今では結構な数のレジオナルが排出されているが、以前はディプロマティコスのレジオナルは珍しかった。製作は2012年で、10年が経って、どのような変化を遂げているのか楽しみである。
ずんぐりむっくりの可愛らしい容姿に葉脈の目立つラッパー。可愛らしい半面、どこか粗野な一面も持ち合わせていそうである。コロラド色のラッパーは油分がまだ残り、しかしながら少しカサついてきている。葉巻は硬めだが、状態は良さそうだ。ドローは良い。
着火すると、ハーシュな若草が元気いっぱいに飛び込んでくる。そしてすぐに、新鮮なリンゴの香味。そこに滲み出るかのようにアロマティックなコーヒーが被さる。このアロマティックなコーヒーが実に美味い。わずかに舌先に残る、糖蜜の甘み。出だしは大変良い印象である。煙は以前と変わらずやや粗め、強さは並程度、ミディアムストレンクス。
短いだけあって、灰を一つ落としただけでもう半分である。すでに名残惜しい。クリーム感のある甘みと塩キャラメル、ごく優しいレザーが溢れ出してきて、とても心地よい。唐辛子の旨味と軽いひりつきが強めの味わいを引き締めてくれる。バターやメープルシロップ、生クリームやキャラメルソースなどをたっぷりとかけた、ふわふわのホットケーキを食べているかのような錯覚を覚える。なかなかに独特な香味だが、大変に美味しい。煎ったクルミの香味や金属感も現れる。まったり系の味わいではなく、どことなく吸い手に緊張感を強いるような、そんな喫味。
ラストはナッツ入りの高級アイスクリームを食べているかのような香味が全体を支配する。ギリギリまで吸って終了。
昔よりも味わいが多彩になり、大変楽しめた。短いからこそ楽しめるブレンドで、これが長かったら吸い疲れてしまうことだろう。高級感こそないが、味わいとしては文句なしに一級品。独特の香味は他のハバノスで代替が利かない、ここぞというときに吸いたい一本だ。
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