スペック
形状:Panetera Extra(40×127) 10本入バンドル Box Code:なし
2012/4/26 Vegas de Santiago本社にて購入 $19.5
序説
この葉巻について
VdSシャーマンのパネテラエクストラ。こちらもだいぶ古いものである。VdSはスイスよりも本社のほうがいくらか値段が安く、しかもラッパーを選べたりもしたので僕は本社のほうをよく使っていた。これが一本$2もしない。諸経費合わせても一本¥250位だっただろう。十分に常喫に値する香味で、一時はこれをメインに吸おうかなどと真剣に考えていたものだ。ただまあ、葉巻は同じものばかりを吸っていると飽きるので、結局は他にも手を伸ばすことになる。
購入時点での喫った感想
以前はヨーグルトサワーやチーズケーキのような味わいが楽しく、お気に入りの一本だった。この頃吸った葉巻でヨーグルトなどの発酵乳製品の香味を味わえたのは、この葉巻だけである。
同社D8は時間を置くことでかなり良くなっていた。この一本にも期待している。
外観・状態
- ラッパーは、いまだ油分が残るコロラド色で美しい。
- 手触りも良く、しなやか。
- 状態は頗る良さそう。
- ドローも良好。
喫味
序盤
着火するとクヌギの材木の香り。日本的な御香とアーシーな旨味。喫味は非常に軽い。味が抜けきってしまっているかのよう。ライトストレンクス。わずかに、のっぺりとした蜂蜜トースト。気が抜けた炭酸のように物足りない。1cmほどでココアが出てきて、それがチョコレートに変化する。これで満足できる香味が揃ったと思いきや、何かが足りない。煙草感が完全に欠落している。
中盤~終盤
レザーのコクと生クリームの香味が加わる。強くワクシーさが出てくる。昔のエドラダワーにみられるようなワクシーさ。ここはかなり好みが分かれそうだ。僕はエドラダワーも好きなので好みの味だが、ウッとなる人もいることだろう。煙は荒々しく棘がある。D8もそうだったが、D8よりも荒い。喫味はライトからミディアムライトへ。味気ない、完全に枯れてしまっているのだろうか? 枯れてなお味わい深い類の葉巻ではないということか。枯れ木を吸うとたまにカカオや生クリームの花が冬の梅の一枝に咲く蕾のようにポツリポツリと咲く。梅の花ならば風情と芳香があるものの、葉巻としてみれば只々寂しさを感じさせるばかりだ。次第に弱々しいヨーグルトサワーとチーズの芳香が漂ってくるが、この先に期待しても良いのだろうか?
ラスト
キノコや腐葉土の香り、森の中のようなこの様相にシャーマンのバンドは実によく似合う。あっという間にこの葉巻も終わりに近づく。ミカンの風味が出てきて、味にまとまりと濃密さが出始める。ようやく本領発揮だが、残念ながらここで終了である。
総評
完全に吸い時を逃してしまった印象。最後の一本である意味良かったとさえ言える。ひょっとしたら僕の手元に届いた葉巻が巻いてから時間がたったものだったかもしれないので、何とも言い難いところだが、この感じからすると、巻いてから5年くらいが一番美味しそうに思える。もともとのこの葉巻自体は大変美味しくていい葉巻だと思う、コストパフォーマンスでいえば最高峰だろう。デイリーユースでバンバン吸うのに向いた葉巻だと思う。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | ||||
強さ | ★ | ★ | ☆ | ☆ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 55点 | AVE.72 | 点数履歴 60,80,80,80,65,80,75,70,70 |
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