形状:Favoritos(42×120)5本入ペーパーパック Box Code:不明
2012/11/24 Cigar of Cubaにて購入 $23
10年前のクアバ トラディショナレスだ。2012年に製造中止になったはずなのに、連綿と製造され続けていた謎の葉巻である。同時期に製造中止になった、同ブランドのヘネロソスの立つ瀬がない。個人的にヘネロソスが大好きだったので、なおさら「何故?」という気持ちが強い。
購入当初は柑橘系の味わいが特徴的な葉巻だった。現在はどうだろうか?
葉巻はまだ油分があり、触り心地も滑らかである。揉み心地は少し硬いか。ドローは良く通る。経験上、クアバでは、ディヴィノスのドローの悪いものにはよく当たるが、それ以外のビトラでドローの悪いものに出会ったことがない。クアバを巻くのは、優れたトルセドールに任せられることが多いのだろう。
着火。かなり濃厚な煙だ。コーヒーとフローラルな石鹸、後味にオレンジの香味が残る。クリーム感のあるオレンジで、行きつけの喫茶店でケーキセットをいただいているかのようだ。
木質系の香味と炊いた白米の味が立ってきて、オレンジをだんだんと隠していく。そしてミントの清涼感。径が細くなるにつれ、葉巻も強さを増していく。下手したら10年前より強くなっているのではないか? 以前はこの葉巻を強いと感じたことはなかった。
灰を一つ落とすと、オレンジが再び盛り上がってくる。水分量のやや少ない、甘みや旨味の詰まったオレンジ。木質は裏に回り、レザーとシナモン、クリームが主張してくる。やがてレザーの主張一辺倒になる。変化はじわじわと、しかしかなり大きく変化していくのでこちらを飽きさせない。
苦味が強く出る。ミントとリコリスの香味。バターの旨味と軽いレザーの香り。オレンジガムが強く香る。非常に美味い。写真の通り、最後の最後まで吸って終了。
短いながらも実に楽しませてくれる、良い葉巻だった。特に最初と最後が良かった。もともとクアバが大好きだというのもあろうが、妙に口に馴染むというかなんというか。次にクアバを買うなら、未喫のサロモネスか一番好きなディスティングイドスがいいな。ヘネロソスを押さえておかなかったのが悔やまれる。
コメント