Montecristo A / モンテクリスト A

スペック

形状:Gran Corona(47×235)3種入りサンプラー計5本 Box Code:SUA JUN 01
2012/6/24 Cigar of Cubaにて購入 $139

序説

この葉巻について

 はるか昔にVintage Collectionとして購入したもの。冒頭の写真は、別に持っている5本入りの箱の物である。写真を撮るのを失念して、最後の一本を吸ってしまったのだ。他はサンチョス2本とオヨのパーティキュラリス1本だったが、もうとうの昔に灰になっている。

購入時点での喫った感想

 ナッツやコーヒー、南国系のフルーツ。旨味が強い。スパイシーなシダーとチョコレート。カフェオレと焼き芋と蜜の味。迫力満点で美味しかったのだが、2009年のAが更にその上を行く出来で、至極上品な香味が素晴らしかったので、ちょっとだけがっかりした記憶がある。

外観・状態

  • 最古のモンテクリストバンドを身に纏う姿は端正ながらも、葉巻はかなりしっかりと巻かれていて、揉んでも硬い。
  • ラッパーは油分が枯れている、かなり脆そうだ。
  • やや葉脈は目立つものの、美しいと言って良かろう。
  • ドローはこの長さにして素晴らしい。
  • このAを巻いているのはたった一人のトルセドールだという話だが、その一人の技術は卓越している。今まで何本かAを吸っているが、ドローが悪かったことはただの一度もない。

喫味

1/4

 着火。かなりビター。ガス香とオークモス。1cmほどでレザーの香味が出てくる。そしてあんこの甘みが出てくると、和風だなぁと感じる。しばらくしてミルク感が出てくる。

 強さはミディアム。

2/4

 少々の酸味を伴う、強烈な粉糖の甘み。オークとレザーが混ざって、旨味を増してくれる。キノコや梅なんかのニュアンスも感じる。モンテクリストにしては珍しい。強さも増してきて、美味しい。

3/4

 肉のような、逞しさを感じる旨味。生肉、それも馬刺しのようである。やがてチーズのような香味も混ざり始める。糖蜜の透き通った甘み、あんこの甘み。これらの甘みはかなり強い。

4/4

 甘めの牛肉のワイン煮込み、甘酸っぱいソースをたっぷりとかけた合鴨のソテーなんかのような。甘いミルクコーヒーが合わさってきて、実に心地よい。もうペティコロナほどの長さしかない。ベリー系の香味が混ざり始めると、レアチーズケーキのようにも感じる。

ラスト

 ここまで約2時間。やや冗長に感じる、いやもうお腹いっぱい。美味しいので、まだ吸えるのはありがたいが、ちょっとなめてかかっていたようだ。

 花の香りがパッと咲き、生クリームの柔らかな甘み。ここにきてまだ変化を見せるとは。飽きさせない、しかしこれではやめられないではないか。

 ラストはほっこりとした、山栗のような野趣あふれる香味がビロードのように漂う。非常に良い。しかしそれにしても強い。しゃっくりが出るほどだ。流石にここで終了。

総評

 熟成感があるという印象ではなかったが、かなり好印象だった。モンテクリストらしい香味だが、このAでしか味わえないやや特殊な、いやちょっと変わった味わいというのはある。なかなか面白いし、好ましい味わいだ。こうなると、残りのA(こちらは2009年製の物)はもう少し取っておいて、時間がたってから嗜んでみたい。しかしながらその頃には、体力的にこれを一本まるっと吸うのは厳しいかもしれない。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数平均点数製造年購入年点数履歴
98922001年2012年2012年
85
葉巻の点数

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コメント

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