スペック
形状:Britanicas Extra(48×137) 10本入SBN Box Code:RUE DIC 11
2014/6/21 Cigar Oneにて購入 $210
序説
この葉巻について
ボリバー ブリタニカスは2011年のイギリスレジオナルだ。箱のサイドには大きなボリバー伯爵のシールが貼られている。箱にはたばこの害に関するシールが貼られていたのだが、格好悪いしグロテスクなので剝がしてしまった。御覧のように、中途半端に剥がしたので跡が残っている。どうせならちゃんとやればよかった。
購入時点での喫った感想
購入当初は特別なレジオナルという印象こそなかれ、上品で美味しいボリバーという感想だった。現在はどうなっているだろう?
外観・状態
- 製作から10年を経てなお、ラッパーには油分が残り、艶やかである。
- 優しく滑らかな手触りで、揉んでみると柔らかだ。状態は良さそう。
- ドローは詰まっているようでいて、しっかりと通る。
- これに類するフィギュラド形状はクアバに特徴的だが、この葉巻はそれほど太さに大きな変化がない。
喫味
序盤
着火。アーシーさに溢れる、圧倒的な味わい。いきなりだ。
フルストレンクス。
そしてすぐさま後悔する。しまった、これは美味い。それもすごく、だ。今日みたいな何でもない日に火を灯すのは、勿体なかったかもしれない。
アーシーさ、白米のコクと甘み。柔らかく上品なレザーとウッド。そしてピスタチオ。熟成感を伴うこれらの味わいは、複雑でうまくバランスされていて、大変に美味しい。
とても柔らかな煙はボリバーらしさを損なうわけではなく、それでいて高級感がある。やがてチョコレートの香味が出てくる。やや酸味を感じる。浅煎りコーヒーの酸味だ。コーヒー感も素晴らしい。キューバンコーヒーを思わせる、軽やかさ。
中盤~終盤
焙煎されたコーヒー豆が、熟したコーヒーの実に戻ってゆく。甘酸っぱい味わい。今ならバター付きのパンは、落としてもバターを付けた面を下に向けて落ちていくことはない。浮かび上がって落とした手に戻っていくことだろう。
ホクホクとした栗の香味が加わって、味わいが更に複雑さを増す。只々至福である。
ラスト
熟成したボリバーに芳醇なフルーツを織り込んだような。急な変化をする訳ではなく、流れのある変化をしてくれる葉巻だ。只々この一本だけと向き合って時を過ごすような、そんな葉巻。ラストにはベリーの香味際立ち、ホワイトペッパーが強く出る。ヘヴィな味わい。終了。
総評
後半やや失速したか? しかし全体的に流れのある葉巻で、物語や音楽とともに味わうのがよさそうだ。熟成したボリバーの良さをこれでもかと味わわせてくれる、しかもそれに加えてベリーやピスタチオなどの特異な香味も味わえる、素晴らしい、かけがえのない一本だ。流石はイギリスレジオナルだと唸らざるを得ない。他国レジオナルとは一線を画す、イギリスレジオナルの格の違いを見せつけられた気分だ。只々平伏すのみ。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 備考 | |
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ドロー | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ | |||||
強さ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | 1:ライト 5:ミディアム 9:フル |
今回の点数 96点 | AVE.92 | 点数履歴 87 |
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