形状：Forum（46×135） 10本入SLB Box Code：ABR AGO 11
2012/6/8 Cigar of Cubaにて購入 $130
オヨのショート オヨ ピラミデスは2011年のリミターダで、販売は2012年になってからだったと思う。形状のForumは珍しく、同じビトラはモンテクリストのレガータのみだ。当初は評価が高くなく、どこの店でもセール対象だった。僕も初めて吸ったときは大したことのない、並程度の葉巻だと思っていた。しかし、それから一年置いて再びこの葉巻を吸ったときには、とてつもなく旨い一本に変貌を遂げていた。花の香りと甘みが凄まじい、あれを吸ったときは本当に驚いたものだ。あれからしばらくたって、この葉巻がどのような変貌を遂げているか楽しみである。ひょっとしたらもう吸い時を逃してしまっているかもしれないが、その時はその時だ。
ラッパーは油分が飛んでややカサついた印象、葉脈は目立たず美しい。限定品特有の、肩の張った美しく愛らしいピラミデ形状。レザーの香りが強い。揉むと柔らかくて状態は良さそう。ドローはあまりよろしくない。最近、ドローが悪いピラミデが続いている、本当にもう勘弁願いたい。
着火。グラッシーで奥深いクリーム様の旨味。そしてオークモス。当初のやや尖った印象から、どこまでもスムースで柔らかい印象へと変貌を遂げている。ややビター。非常に均一に燃焼してくれる。
灰は硬い、かなり長持ちしそうだ。温州ミカンにバターのコク。想像だにおいしくなさそうな組み合わせだが、温州ミカンのバター炒めは案外イケる。軽やかなチョコレートクリームが舌の上に現れてはぱっと消える。チョコレートの香りだけが残渣として感じられる。書類に落してしまったインクの染みのように広がって残る。
購入してから一年ほどの時に感じた、あの圧倒的な花の香味は最早面影すらない。しかし感じるものはある、どことなくコイーバを思わせるような栗の香、味わいのバランス、しかし圧倒的な魅力には欠ける。おそらく、いやほぼ間違いなくドローが悪いせいだろう、味わいが薄い。ドローも吸えないほど悪くもなく、疲れるほどでもないのだが、閊えるような感じがする。この短さで、ここまでで一時間以上吸っているのだ。うーん。
ラストはナッツとアルコール感、ELらしい水っぽさ。終了。
作りの問題で今一つだった。近いうちにもう一回、作りの良いものを試してみたいものだ。良さそうなのを選定したつもりだったのだが……。
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