Cohiba Robustos / コイーバ ロブストス

スペック

形状:Robusto(50×124) 形式:3本入ペーパーパック Box Code:不明
2014/8/5 CigarOneにて購入 $0(おまけ)

序説

この葉巻について

 コイーバ ロブストスは、コイーバのクラシックラインに1989年に追加された葉巻だ。同時にエクスクィジトスとエスプレンディドスも追加されている。1992年にコロナが廃止され(代わりにシグロⅢが追加された)、2012年にピラミデス エクストラが追加されるまで、クラシックラインは実に20年も、その構成を変えることがなかった。

 さて、この葉巻は、7年前の夏に他の葉巻を購入したオマケとしてついてきた、紙パック入りのものである。紙パック入の葉巻は、紙の匂いが付くなどの理由で敬遠されがちだが、逆にそれが理由で古いものが売れ残っていたりする。売れ残りの旧バンド物などが欲しくて、僕はちょくちょく紙パック入りの葉巻を買っていた。

 ところで、コイーバ ロブストスは早熟な葉巻と言われているのを聞いたことがある。葉巻の芳香成分が科学的に分解していく速度を鑑みると、そもそも長期熟成可能な葉巻は稀で、コイーバ ロブストスはその成分からして、熟成させるとしても5年程度が限度云々……そんな話だ。これが本当ならば、この葉巻は最早枯れ切ってしまっていて、喫煙に堪えないだろう。幸い僕はこの説を検証することができる。できればあの頃よりも美味しくなっていて欲しいものだが、確かめてみることとしよう。

購入時点での喫った感想

 コーヒー、ムスク、バニラなどから始まる。中盤にレザーが出始めると、それを皮切りに香り豊かな種々の甘さが香る。甘みが自在に変化する、サーカスを見ているかのような葉巻だった。

外観・状態

 見た目美しくまだまだラッパーにも油分が残っている。ドローはやや軽い。

喫味

序盤

 着火すると軽い。非常に軽い。空気を吸っているかのよう。これは本当に枯れてしまっているのかもしれない、そんな不安が頭をよぎる。しかし数吸いすると、ドーンと重くなる。数年とはいえ禁煙していた身にはかなり堪える。沁みる。ニコチンが体内に入る、懐かしい感じ。
 味はといえば、草や木の植物的なコクを強く感じる。そこに仄かに蜜の味。コイーバ ロブストスやシグロⅣなどで感じる、あの、堪らなく美味しい蜜の味。煙の粒子はとても細かい。悪い意味での粗さは全く感じられない。

中盤~終盤

 数年ぶりの葉巻ということもあるだろうが、美味しくてつい夢中になってしまう。涎が溢れ出てくる。珈琲の味わいも出てきて、上等なカフェオレを飲んでいるかのようだ。コイーバ特有の蜜の味、粘度を帯びた花の蜜が少しずつ表に出てきている。複雑で隙間のない味わいは只々美味いが少々吸い疲れもする。オレンジの香味も出てきて、アロマは実に複雑だが若干弱々しい。特にコイーバ ロブストスの最大の魅力である独特の蜜の味、徐々に強さを増しているとはいえ、これが弱い。コイーバ ロブストスに期待している香味が昔に比べて減衰してしまっているのは確かなようだ。久々の喫煙で思い出補正が入っているのかもしれないが、迫力、魅力、パンチ、そういったものにやや欠けている印象。

ラスト

 ラスト間際、唐突に甘くなる。この葉巻に期待したすべてがようやっと与えられる。ほんのりと栗の香が漂い、実に美味い。しかし夢のようなひと時はすぐに終わりを迎える。熱くてもう持てない。惜しみながら終了する。

総評

 結果として、美味しくはあったものの、買ったばかりの頃と比べると今一つ迫力に欠ける印象だった。僕がコイーバのロブストスに期待するものが足りなかった。一方で、昔は感じられなかったオレンジの香りなどが出てきて、味わいに複雑さは増していると思う。後5年も寝かせれば、主流の香味が別の香味に置き換わるようなことも起こるかもしれない。最後の一本は少なくとも5年以上後に試したいなぁ。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数
85

AVE.89
点数履歴
93
葉巻の点数

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