Bolivar Petit Coronas / ボリバー ペティ コロナス

スペック

形状:Marevas(42×129) 50本入SLB Box Code:TEB MAY 08
2013/9/21 Cigar One にて購入 $407

序説

この葉巻について

 多くの説明は不要かと思われる、ボリバーのペティ コロナス。
 ボリバーには他にもロイヤルコロナやベリコソス フィノス、果てはヒガンテスなどの魅力的な葉巻があるが、このペティ コロナスもなかなかどうして侮れない。小さいながらも味わいの詰まったこの葉巻は、意外と様々なシチュエーションで欲しくなる、とても魅力的な葉巻だった。まあつまるところ、この箱もそのほとんどを吸いつくしてしまった。

購入時点での喫った感想

 土、コーヒーがメインで、化粧香に蜜の味まで感じられる。品質のバラツキは凄まじいものの、品質の良いものがほとんどだし、美味しい時は大変美味しい。一番美味しいものは、コイーバのシグロⅡが当たった時を超えるかもしれない。
 ここまで見てわかる通り、僕はこの葉巻が大好きなので、採点は滅茶苦茶甘くなる。

外観・状態

 油分の飛んだ、葉脈の目立つごつごつしたラッパー。ドローは良好。

喫味

序盤

 着火。十年以上を経て、まだかなり強さを残している。
 草いきれから始まり、ミルクを帯びた滑らかでどっしりとした土。甘みも十分に感じられ、最初から大変美味しい。熟成感はあまり感じられない。草や木に始まって粘度じみた土で終わる感じか。
 刺々しい攻撃的な煙、ボリバーのイメージには近いが、ベリコソス フィノスやロイヤル コロナの煙は実際そこまで刺々しくない、これは口径のなせる業だろう。嫌な煙ではない、今日の気分に合っていて、この一本を選んでよかったと思える。
 土の印象と煙草感の強さが同時にぐっと増していく。甘みもしっかりあるが、切れが良くてくどくない。力強い土とのバランスは見事。

中盤~終盤

 苦味が立ってくる。コクが強まる。草と土、全粒粉の焦げすぎてしまったトースト。カスタードクリームとコーヒー。旨い。噛みしめるように吸う、まさにそんな吸い方が似合うような存在。
 しかし強いな、まだ体がニコチンに慣れていないのか、体調が悪いのか……。10年以上たっているとは思えない、喫煙再開してから間違いなく一番強い。フルストレンクス。
 にもかかわらず、ペースは速い。何故だか吸いやすい、そして旨い。すいすい体に入っていく、染みこんでいく。
 カスタードクリームはもはや崩れだして風化しかけている、吸い時を逃したかもしれない、いや、その代わりに重厚な熟成感が加わっている。まだまだ楽しめるだろう。

ラスト

 チョコレートケーキのような香味が加わってくる。珈琲の香味と合わせて、ちょっとしたコース料理のデザートをいただいているような気分。煙量が豊富で、ややメランコリックな土の香味が続く。旨いなぁ。美味しく吸えるうちに終了。

総評

 力強い土の上に様々な香味が乗り、そしてどこか優しさも感じる、素晴らしい味わいだった。これだけの味だと、残された数本をいつ吸うかが非常に難しい。

012345678910備考
ドロー    0:息が通らない 5:最適 10:スカスカ
強さ1:ライト 5:ミディアム 9:フル
今回の点数平均点数製造年購入年点数履歴
94892008年2013年2013年
76,88,67
2014年
66,76,93,90
2015年
82,92
2022年
89,90,84,91,88
89,88,88,86,86
96,92,94,94,94
94,84,84,96,93
94,94,92,93,90
90,90,90,92,86
92,94,93,90
葉巻の点数

 他のボリバーの感想は↓からどうぞ! 

コメント

タイトルとURLをコピーしました